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京葉・武蔵野線 ダイヤグラムについて

第3回(6/13)
■こんどは武蔵野線の運用を調べてみる

 さて、第3回ですが、 今度は武蔵野線の実際の運用を徹底的に調査します。通勤電車の運用でいいところは、1ページ目にもかきましたが、その日に例えば01Eとして運用が始まったら終日01Eとして運用されること。これを元に、極端な話し、時刻表さえあればWindiaを使ってその車両の運用を知ることができます。
 ところで、インターネット上でいろいろ検索をしてみたんですが、ないんですよね、詳細に武蔵野線の車両の運用を解説しているページって。枠外の「参考ページ」とかいてあるページぐらいで。しようがないので、ここは地道な作業に出ましょう。 ちなみに平日、休日とありますが平日しか使用しません。二種類ダイヤを作るのもありですが、出区したところ、入区したところを1日廻しで合わさなくてはなりませんので。ちなみにVectorを探しても、武蔵野線のWindiaデータはみつかりませんでした。無念。
 まず、「えきから時刻表」(http://ekikara.jp/)の路線時刻表モードを使用します。そしてWindiaを開き、駅を入力していきますが、武蔵野線は特殊な運行体系をしているので、まずここに注意が必要です。何が特殊かというと、「武蔵野線」そのものの起点は府中本町(純粋な武蔵野線の起点は鶴見。枠外参照) 、そして西船橋から京葉線に入りますが、「京葉線」の起点は東京だということです。ということはこうなります。

武蔵野線
 府中本町
→下り→西船橋
 西船橋
→上り→府中本町
京葉線
 東京
→下り→西船橋・蘇我
 西船橋
→下り→海浜幕張
 西船橋・蘇我
→上り→東京
 海浜幕張
→上り→西船橋

そして、武蔵野線から京葉線に入り、東京方面に向かう電車は、

 府中本町→下り→西船橋→上り→東京

となります。
この見方からWindiaを使用してダイヤを引く場合には


[下り]
西国分寺
  ↓
西船橋
  ↓
海浜幕張
--------
東 京
  ↓
西船橋

 このように構成するのが妥当です。
 ところが、今述べた構成はあくまで列車番号を重視した上での時刻表の書き方で、みやすくするとなれば、列車番号が変わったところで1段右にずらしたほうがいいかもしれません。
 ここでこのように修正します。
(枠外)

[下り]
西国分寺
  ↓
西船橋
  ↓
海浜幕張
--------
西船橋
  ↓
東 京

 そして、ひたすら打ち込んでいきます。西船橋始発の南船橋行きなど、イレギュラー的な列車が夜間になると出てきますが、このような列車は西船橋始発の時刻を基準にして、適切な場所に挿入します。
 打ち込んだものがこちらです。

クリックするとZIP形式で
ダウンロードします。
(このダイヤはえきから時刻表のデータを元に作成したものです。そのため、特に南船橋→西船橋への時刻に怪しいところがあります。必ず正確というわけではありませんのでご了承ください)

参考ページ
205系と通勤型電車運用確認掲示板 付録

武蔵野線の「起点」について
はてなダイアリー「武蔵野線とは」

えきから時刻表Web

Windia

えきから時刻表
      武蔵野線画面


Windia
    武蔵野線入力画面


修正結果の詳細
府中本町発

(以下、船橋法典まで「発」)
西船橋(発着表示)
南船橋発
新習志野発
海浜幕張着
西船橋発
市川塩浜発
新浦安発
舞浜発
新木場発
八丁堀発
東京着

 

 ここで注目すべきは列車番号です。列車番号同士をつなぎ合わせていくと、車両の廻しがわかります。しかしWindiaの画面上では廻しの線を作ることは不可能ですから、ダイヤを印刷することにします。横長の用紙で印刷し、24時間分を張り合わせてダイヤを作り、列車番号同士を照合しながら、車両の廻しを作ります。記入には間違えても直しやすいように鉛筆を、(シャープペンでもいいですが、芯の素材にプラスチックが入っていますので、鉛筆に比較すると消しにくいです) 使用して、どんどんつなげていきます。
 記号も書いていってしまいましょう。記号は、
・出区 ○
・入区 △
この二つがあれば十分で、車両の回しの線もこのように、

うまく書いていってください。
 そうすると、本数の統計が取れて行きます。例えば、

  • 出区の本数

  • 入区の本数

  • 運行形態

  • ダイヤの特徴

などです。
集計した結果、以下のようになりました。

記号

上りの朝は東所沢から4本の後、南越谷から2本、西船橋から1本、その後は新習志野から出区する電車が多数を占める

記号

下りの初電(東所沢、府中本町共に)は東京行きの快速

記号

昼間は完全12分おき。毎時東京直通2本、南船橋行き3本

記号

海浜幕張直通は朝方は6時40分台の到着から9時台の到着まで。夕方は16時台の到着から21時台の到着まで。

記号

西船橋行きは朝方5本、夕方4本。

記号

2069Eから2369Eまで、府中本町-南船橋-西船橋-南船橋-西船橋-新習志野という特殊な運用がある。

記号

最終の東所沢行き上りは東京直通。

記号

西船橋で、京葉線に直通する列車は時間の調整を行うものが多い。

記号

東京行きの初電快速は、東京から折り返し、"京葉線内"の東京からの武蔵野線直通の初電となる。

記号

中央線と違って、昼間の出区がほとんどなく、朝晩のラッシュ時に使用して、昼間に余剰となる車両は、すべて東所沢電車区または京葉車両センターに入区し、夕方になると再び出区する。

記号

新習志野から始発、または終着する電車はすべて、出区、または入区の車両である。

記号

府中本町で折り返す電車は必ず、到着ホームから出発ホームに入換えて折り返す。また、到着順に折り返す。

このくらいの特徴が読めてきます。次は京葉線のダイヤを研究したあと、肝心のマップを作成します。


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